こんばんは。昔のネトゲの名前は『ファイナルたかし』、氷太です。
会社をクビになり、社員寮を追い出されたそこの貴様。
保証人が居なくて、引っ越し先が全然見つからないそこの貴様。
「これから一体どうやって生きていけばいいのかしら・・・」なんて思ってない?
一体何を悩む必要がある?
オレ、そのどっちもなんだが?
その程度で「コポォww詰んだンゴwww」とか片腹痛えんだよ!!
安心して欲しい、まだ最後の砦が残っている。
そう、UR賃貸住宅だ。
礼金ナシ・手数料ナシ・更新料ナシ・保証人ナシという点は非常に素晴らしい。
理不尽に振り回された人間が、再起を図るには絶好の住居だ。(再起できるとは言っていない
詳しくはこちらの記事を参照して頂こうか。
今回のオレの支払い方法とは別のやり方もまとめてあるよ。
ただ、いざ契約を結ぼうと調べても、普通の賃貸契約に比べ圧倒的に情報が少ない。
規約も日本語なのに「日本語でOKだお」と言いたくなるような小難しい内容になっている。
「結局どんな流れでどういう契約をするの?」という人も多いだろう。
オレがまさにそうだった。
もう野宿でいいかな?と思ったもんな。
ここまで来たら、世の中を代表する住所不定無職になってやろうかな?ってね。
だがURは契約自体も実にスムーズだったぞ!
そんな悩める人達を導くために、今日はオレがURと契約を結ぶまでの道程をご紹介しよう。
UR賃貸住宅の契約の流れ
部屋を見つける
URはネットで空き部屋を公表している。
まずはここから予算・エリア共に己の欲望にマッチする物件を見つけよう。
汚い所からキレイな所までバラエティに富んでるよ!
URは様々な特典を設けている。
できるだけ狙いたいのはフリーレントと呼ばれる1・2か月家賃がタダになるシステムだ。
家賃タダってめっちゃ魅力的だろう?
だが注意点がある。
- キャンペーン期間中の申し込みである事
- フリーレント該当物件である事
この2点どちらも満たして、初めてフリーレントが適用される。
ここ、非常に間違えやすいんだと思う。
フリーレント適用期間外でもフリーレント表記がされたままなんだよな。
契約時にフリーレントフリーレントゥス!と騒いでた若造お客さんが居た。
これが若さ故の過ちというやつか。
それともう1つ見逃せないのが、各種割引制度だ。
今回オレはその中の1つ、35割と割引制度を利用させて貰った。
35歳以下の単身者であれば、本来の家賃から大幅な割引をしてくれるありがた~い制度なんだ。
小太り丸眼鏡でも、1週間風呂入ってない人間でも、35歳以下なら誰でもこの割引が適用される。
勿論、対象物件は限られているけどもね。
いやー、オレもギリギリセーフで手に入れたんだよこの35割の物件。
ラス1だったんだよ。
「君、クビ^^」って会社から通達された翌日朝に、すぐさま申し込んだもんね。
間に合ってくれええええええ!!
ただこれも注意点がある。
1つは3年間の定期借家契約
つまり先方から更新の申し出がなければ、3年で出ていかなければならない事。
そしてもう1つは、割引を設けないと人が入らない何か欠点がある部屋って事かな。
全部じゃないんだろうけど、オレの今回の部屋は防水パンも排水ユニットもない部屋。
そんで最高階の部屋なので、水漏れが怖すぎて洗濯機置けまへん。
なぁに、全裸で過ごせば問題ない。
まあでも35歳以下の人は一考の余地のある割引制度だぞ!
全然違ってくるもんな家賃が・・・おかげ様でめちゃんこ安い。
え?36歳以上の人はどうするんだって?
う~ん・・・そうだなぁ・・・。
・・・がんばれ、それかママになってママ割使え。
斡旋業者を使う
UR賃貸契約で〇〇%キャッシュバック!みたいなサイトあるんだよね。
どこで斡旋して貰えばいいのか分からないくらい沢山あるし、何よりどこも怪しく見える。
でも使わないってめっちゃ損だぞ?
キャッシュバック云々よりも、ほぼ全ての手続きを代行してくれるのが非常に魅力だ。
UR賃貸契約ってザっと見てもかなり一連の流れが分かりにくいんだよね。
特に内覧に関する手続きが最も分かりにくい。
電話して、仮契約をして、内覧の依頼して、書類出して、鍵借りて、内覧して——。
このクソ面倒な手続きを全て代行してくれる。
その上契約にまで至ればキャッシュバックもしてくれる。
そしてその後の必要な書類も分かりやすく、まとめて知らせてくれる。
まさに至れり尽くせり、特に遠方から引っ越しを考えてる人は利用しない手はないぞ。
ちなみにオレは『 株式会社ケイザンエステート』 を利用した。
本社の住所が「あー、ここね」って所にあるって理由だけで選んだんだけど、非常に良かった。
本来URは内覧が前提事項のように記載されている。
だけどオレは内覧しない事のリスクは全て背負うから、一刻でも早く契約を済ませたかった。
その我儘に応え、URと交渉し、あとは契約だけって段取りにまでその日の内に整えてくれた。
イヤ!有能過ぎぃ!!
ちなみにオレは1年分の前払いを選んでいたので持っていくものは
- 印鑑
- 住民票(世帯全員)
- 本人確認書類 (免許証)
- 札束(1年分の家賃+共益費+敷金2か月分+日割り家賃)
この4つでOK。
UR梅田営業センターに赴く
JR大阪駅からテラスハウスの新メンバーのように、颯爽と外に出る。
「あー!大阪久しぶりだなぁ・・・うーんこの空気・・・ゴホェッ!!」
バスの排気ガスが凄すぎぃ!!
このJR大阪駅周辺は、オレにとっては庭みたいな存在。
何がどこにあるか手に取るように分かる。
のは気のせいだったようで、めちゃめちゃ開発されてて分かんねぇー!!
ここはどこ!?私は氷太!!
UR梅田営業センターの情報は・・・
ハービスエントってどこだよ!!何屋さんだよ!?
ああ・・・ヒルトンの隣ね・・・。
ちなみにこのヒルトンの最上階にコナミスポーツがある。
オレ昔ここのジムに通ってたんだよ。
何でか知らないけど、会費めちゃめちゃ安かったんだよねココ。
んでヒルトンを目にして右側にこういう道がある。
ちなみにこの左側の建物はハービスエントプラザ。
オレの目的地はハービスエントオフィスタワー・・・。
どこにあんだよ!!あく出て来いよ!!
意外とすんなりとこんなん出てきました。
えーと、URは12階ね。
足音がコツコツと反響し、スーパーエリートサラリーマンになった気分。
床も凄いピカピカ、多分舐めれる。
地面ですらこんなに輝いてるのに、オレの人生ってどうしてこんなにくすんでるんだろう?
ここか・・・UR梅田営業センターは・・・!!
やっと着いたぜ・・・疲れた・・・帰ろうかな。
左奥の張りぼてから、尋常じゃない殺気を感じる。
久々にオレの膝がブルってやがるぜ・・・!!
契約する
先客は2名。
オレより全然年下の若人と、若いけどおばあちゃんの人。
整理券を引く。
オレの前に整理券を引いた人間が居るっぽいけど、誰も居ないのですぐオレの順番が回ってきた。
「ご来店頂きまして誠にありがとうございます!どうぞおかけ下さい!」
眼前に現れたのはベテランそうなおばちゃんだった。
ほう・・・貴様がオレを担当する人間か、宜しくお願いします!
「ケイザンエステート様から斡旋して頂きました氷太です。」
「物件はどちらでしたか?」
「大阪の〇〇です。」
「少々お待ちくださいませ。」
なるほど、できるなこのおばちゃん。
無駄が一切ない、まるでくノ一のようだ。
「お待たせ致しました~、内覧は不要・・・との事でしたが宜しかったでしょうか?」
「ああ、ハイ。時間がないものですから・・・そのリスクは承知しております。」
「本当に宜しいですか?」
・・・何その圧力。
ゲームでよくある2回確認、現実でやられると何だか不安になってしまう。
誰かオレの手握って。
「いや・・・あの、リスクは承知してますので・・・。」
「かしこ・・・まりました。それではご契約のお手続きさせて頂きますね!」
腱鞘炎になるんじゃねーかってくらい、現住所・氏名・今日の日付を書かされる。
「あー終わった・・・」となる度に、「はいこちらもですよ!」とサインを求められる。
やれやれだぜ、マイケルの気持ちが少し分かっ・・・ああ、すいません判子もですよね!
まるで餅つきのように判子を押していく。
おばちゃんも手馴れているのか、次の書類をビビタァッ!と的確な位置にセッティングしてくる。
そして住む日を指定する。
「ではお支払いの方をお願い致します。現金はお持ちですか?」
「いえ、正確な金額出てからATMで降ろそうと思ってます。」
「ATMって・・・1日の上限金額は50万円じゃないですか?」
マジで?そうなの?1回50万円じゃないの?
「ちょっと確認しますね・・・」
と調べると、楽天銀行は電話すれば上限を1日限定で引き上げてくれるらしい。
電話すると「大丈夫です、審査に30分程お時間頂きます」との事。
UR梅田営業所の閉店時間は19時。
今現在の時刻は18時。
おばちゃんの顔色を伺う。
「・・・30分なら・・・何とか・・・!!」
ほう・・・ぬかしおるな・・・!すいませんご無理言います!!
できるだけ急いで貰うよう楽天銀行にお願いする。
コールセンターの方は快諾してくれ、電話を切った。
せっせと仕事をこなしてくおばちゃん、やる事もないので心の中で応援する事にした。
フレッフレッババア!フレッフレッババア!!
黙ってろよ
10分~15分くらい経っただろうか。
楽天銀行から電話が入り「審査通りました」との知らせを受ける。
・・・そもそも何の審査をしているんだろうか?
まあ丁寧に迅速に対応してくれたので、全く不満はないんだけども。
審査が降り、金を支払える事をおばちゃんに伝える。
チラッと時計をみるおばちゃん。
そして——。
「・・・お気をつけて行ってらっしゃい!!」
かしこまりましたかしこ!!
今この時にもおばちゃんは手続きをしてくれている。
己と、そして時間と闘っている・・・!!
今度はオレが頑張る番だ!!
エレベーターまで全速力で走る。
走るのがタルくなって、近くのコンビニまで歩いていく。
アイスが食いたかったからアイス買って食う。
ううーん!ピノは旨いぜぇ!!
そして一服してからATMで金を降ろす。
プライベートで封筒に入らない金額を手にしたのはこの日が初めて。
完全に不審者の状態でおばちゃんの所に戻る。
「お帰りなさい!・・・お金は?」
ちょっとここでおばちゃんに初めて畏怖を感じながら、封筒を渡す。
持ってけドロボー!!
おばちゃんが集計する機械に札束をセットする。
ガーガーガーと音を立てている時にぼんやり思った。
この金・・・オレの血と汗の結晶なんだよな・・・。
何だかちょっとセンチメンタル氷太になった。
安月給の中、工夫に工夫を重ねてコツコツと貯金をしてきた。
中でもオレが行ってきた生存税という貯金方法が、着実に着実に成果を生んできた。
「ハァ~、今月も生きていきます。コレ税金です。」みたいなね。
今思うと完全に病んでいたとしか思えない。
「家賃と共益費を合わせた12か月分、敷金2か月分、日割り家賃を確かに頂きました。ではこれからのお話をさせて頂きます。」
電気・水道・ガスの手続き方法、鍵の受け取り時間。
そして念入りに退去の際の原状回復義務について説明を受ける。
トーシロじゃねーんだよ!分かってるよ!とは言えない、おばちゃん頑張ってくれたから。
「いやー、ギリギリ終わりましたね!何かお困りな事があればまたお問い合わせ下さい!」
そう晴れやかに笑うおばちゃんは、任務を遂行したくノ一そのものだった。
「苦しゅうない、ありがとうございました!」
気持ち悪いハニカミを浮かべ、オレはUR梅田営業所を後にした。
まとめ
一般の賃貸業者だってしっかりとしてるんだろうけど、URはホント凄かったなぁ。
凄くプロってる感じしたもん、凄く礼儀正しいし。
融通きかない感じなんだろうなーと思ってたけど、全然違ってたね。
何かもっとかしこまった中で契約行われるのかな?と思ってたんだけど・・・。
ケータイショップみたいな感じで、そこも意外だったかな。
凄くオススメだよ!UR!
ただ住むに当たって基準が定められているのがネックかな。
地方で社員寮で労働している社畜共、頑張って金貯めるんだ!
そして今度こそ幸せを掴もうぜ!!