もう勝負ついてるから。

~次世代系無職マガジン~

知っておいて損はない温泉に関する豆知識

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こんばんは、温泉に浸かっている氷太です。

このクソ熱い中、オレは毎日毎日旅館の風呂掃除をしているんだぜ・・・。

ゴッシュゴッシュと、デッキブラシで床や岩を磨いている。

そりゃあもう黙々と、炎天下の中。

 

太陽がジリジリと焼け焦げるような光を放っている。

遮る事もなくプカプカと雲が浮かんでいる。

蝉がミンミンと、精一杯叫び声を上げている。

どいつもこいつもシバいたろか!?

 

コレって近未来的な拷問なんじゃないかな?

処せられてるの?ねえコレって処せられてるの?

そんな生活を長年送ってたから、1つの悟りを開いてしまった。

人間辞めちゃおうかなぁ・・・ってね。

 

とはいえ働くってそういう事。

多少の理不尽だってあるさ、これくらいどうって事はない。

お客様の笑顔を見るためだと考えれば・・・さ。

オレはまだまだ頑張れる!

ヌメりが取れなかったけど時間ないし、もういいや。

そんな感じでシッカリと毎日手入れされている。

 

実は温泉って凄く奥深いものだって知ってた?

今日は温泉旅館に務めているオレが、分かり易く温泉に関してシコシコと説明していくよ!

ちなみに温泉は英語で『 Hot Springs』。

そのまんま過ぎるんだよなあ。

知っておいて損はない温泉の豆知識

湯元・元湯・湯主の表記って何?

「キャー!どこのお宿に泊まろうかちら・・・フンスフンスッ!!」

じゃらんなぞを舐め回すように見ていて、ふと疑問に思った事はないだろうか?

湯元・元湯・湯主という表記がされている宿と、そうでない宿がある事に。

 

コレはその宿が自家源泉を保有している事を意味しているんだ。

湯元○○・元湯○○・湯主○○ってついてたら、その宿は独自の源泉を持っているって事。

この3種の表記には特に違いはない。

 

同じ地域の中で『湯元』を取得されてたら、区別しやすいように『元湯』にするとかそんな感じ。

ちなみにオレを扱き使っているこの旅館の表記は『湯元』だ。

『湯主』って表記はあんまり見かけないかも。 

1番分かり易くて、カッコイイと思うんだけどな。

 

自家源泉あると何かメリットあるの?

 

温泉ってザックリ分けると、火山性温泉非火山性温泉の2種類に大別できるんだよね。

火山の恩恵を得た地下水とか、地温の恩恵を得た深層水とかね。

どちらにしても、同じ山もしくは同じ大地の恩恵を得ているんだな。

 

でも温泉ってホント不思議なものでねぇ・・・。

例えば川が流れてるとするやん?

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例えば湯元○○旅館が、左のオレンジの所から温泉を掘り当てた。

今度は元湯○○旅館が、右のオレンジの所から温泉を掘り当てた。

めっちゃ近い距離だろ?

なのに全く違う泉質の温泉が出てくる事だってある。

それどころか色も違って来たりもする。

 

片方は無色透明、もう片方は空気に触れると白く濁ると言った具合に。

同じ恩恵を得ているのに、ただ川を挟んだだけなのにねえ・・・。

ほんに不思議やねせやね。 

 

あともう1つあるかな。

自家源泉を持っていると、他の旅館から温泉使用の許可を買って貰えるようになる。 

単純に温泉だけで商売ができるって事だね。

 

ただ湯量が豊富な所は『共同源泉』を持っている所が多いので、その温泉郷の観光協会から権利を買うって仕組みになってるかな。

あとはお宿同士が協力し合って、共同浴場を備えている所とかもある。

野沢温泉とか、その最たる例じゃないかな。

 

ちなみに温泉って掘り当てるものだと思ってるだろ?

チッチッチ、甘い・・・甘いよ。固定概念に囚われ過ぎだゾ。

オレんとこの旅館、昔から湧いてたらしいよ。

棚からボタ餅を美味しく頂くスタイル、それが当旅館の在り方でございます。

 

泉質の種類

この記事が詳しく説明してくれてるから、引用させて貰おう。

効能を一言でいうと・・・

単純温泉


「家族の湯」
高齢者、子供にもやさしい湯


アルカリ性単純温泉
(単純温泉)

「美肌の湯」


塩化物泉

「温まりの湯」
湯冷めしにくい

「傷の湯」
塩分の殺菌効果

炭酸水素塩泉

「美肌の湯」「清涼の湯」


硫酸塩泉


「傷の湯」「脳卒中の湯」


二酸化炭素泉


「心臓の湯」


含鉄泉


「婦人の湯」
貧血、月経障害、更年期障害など女性にみられやすい症状に効く


硫黄泉


「生活習慣病の湯」
高血糖、動脈硬化、高血圧などに効く


酸性泉


「皮膚病の湯」
殺菌効果


放射能泉


「痛風の湯」「万病の湯」

泉質別効能(適応症)早見表

 

ちなみに単純泉はまたの名を『万能泉』とも言うんだよ。

実際にはもっと細かく分類されたりもするんだけどね。

『ナトリウム塩化物炭酸水素塩泉』とかね。

でもとりあえず、この10種類を把握してればOK。

 

オレ的に、あんまり温泉入らない人にオススメなのは『酸性泉』かな。

肌がピカッとするし、入った瞬間にピリッとするから効果も認識しやすいし。

あ、痛くはないよ。安心して。

草津温泉が代表的な酸性泉だね。

 

逆にオススメできないのが、『含鉄泉』。

こんな湯に入るのかよ・・・ってなるからね。

物凄い色してるからな~・・・、19才から20才になる瞬間みたいな気持ちになる。

でも凄い効果あるけどね!元気になるよ!

 

温泉の使い方

大きく分けて3つに区分される。

  1. 源泉かけ流し
  2. かけ流し
  3. 循環ろ過式

この3種類だ。

 

源泉かけ流し

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その名の通り、『源泉』を『かけ流している』事。

何のこっちゃ分からんよね。

まず源泉と温泉のニュアンスの違いを説明しておこうか。

 

源泉って『源泉徴収』とかにも使われている単語だよね。

その意味は水がわき出るもと

『かけ流し』ってのは一度使っただけで捨ててしまうこと。

 

つまり、温泉成分を失っていない新鮮な温泉を再利用する事なく使用するって事だ。

浴槽からオバーフローした温泉は、もうそのまま排水する事になる。

 

ちなみにニワカな温泉通がよく間違えるポイントがある。

加水・加温していると『源泉かけ流し』じゃなくなる・・・と。

言いたい事は分かるけど、コレは間違いなんだよなぁ・・・。

 

だって普通に考えてみ?

温泉成分を失っていない新鮮なお湯って、一体何度よ?

それって人間が入れる温度なの?

温泉のメカニズムって、人間の適温を考慮してくれてるの?

 

日本源泉かけ流し協会の定義はこうなっている。

源泉かけ流しとは

 

湧き出したままの成分を損なわない源泉が、新鮮な状態のままで浴槽を満たしていること

川湯観光ホテル3[加温と加水について]
当協会の加温と加水に対する見解は以下の通りです。
・基本はあくまでも“源泉100%”だが、入浴に適した温度に
 するため、泉質を損なわない範囲での最低限の加水・加温は
 認める
・湯量不足を補うための水増し加水は認めない

日本源泉かけ流し温泉協会 | 源泉かけ流しとは

浴に適した温度にするために行う最低限の加水・加温は認められている。

 

それでもアーダコーダ言う人って居るんだよなあ・・・。

うちは75度くらいあるけど、お望みであれば入れてあげるよ?

どうぞ生の温泉を楽しんでらっしゃいな。

ちゃんと貴様の最後を見取ってやるからさ、さあお逝きなさい。っていつも思うわ。

 

かけ流し

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『源泉』って言葉が取り払われているね。

再利用はできないけど新鮮な温泉成分を含んでなくても良いって事になるね。

意味不明だと感じた方、中々良いセンスをしている。

一見、矛盾しているからだ。

再利用してないなら、注がれる温泉は新鮮に決まってるだろカス!ってね。

 

だがコレは温泉じゃなくても良いって事になるんだよなあ。

つまり、自宅でも『かけ流し』は可能だって事。

自宅の浴槽で、新しいお湯をずっと出しっぱなしにする。

そして常にオーバーフローさせていれば『かけ流し』の完成だ。

 

『源泉かけ流し』と『かけ流し』は似たようなもんでしょ?と思っていたら大間違い!

温泉に入る目的で『かけ流し』の宿を予約したとする。

だけどそれは温泉に浸かりに行くんじゃなくって、お風呂に入りに行く事になるんだよな。

「あ~温泉ってやっぱ違うな~」って言いたくなるけども、それは単なるプラシーボ効果に過ぎない。

だってソレ、お湯だもの。温泉じゃないもの。

 

ってちょっと意地悪言ってしまったけど、安心して。

それはお店側もよく分かっているから。

だから趣向を凝らして、ヨモギやドクダミとか薬草を入れたりフルーツ入れたりする。

その効果が温泉に劣るなんてオレは思わない。

 

温泉通はめちゃ反論するだろうけど、じゃあ劣る理由をデータを添えて提示してくれよって思う。

薬草風呂やフルーツ風呂の効果は、掲示されてるんだからよ。

ぶっちゃけ新鮮な気持ちで入る広々とした風呂は気持ちいいんだから、温泉かそうじゃないかで気分を貶める必要全く無いんだよな。

 

循環ろ過式

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源泉かけ流しは正義、循環ろ過式は悪。

そんな風に捉えている人は本当に多い。

「あっちのお風呂は循環ろ過式です~」と説明すると「じゃあ行く必要ないね」なんて言われたりする。 

オウコラ、ちょっと待てや。

 

循環ろ過式っていうのは、温泉を再利用するお風呂の事なんだよね。

オーバーフローした温泉を排水せず、循環させてキレイにして、加温して戻す事。

ちなみに加温だけではなく、お湯を足すなら『かけ流し循環ろ過式』になる。

 

まあだから確かに、源泉かけ流しに劣っている可能性があるのは間違いない。

確実に言えるのは、源泉かけ流しに勝る事は絶対にない。

だからオレも他の旅館行った時に、「循環ろ過式!?しょっぼ!!」とか思ってた時代があった。

 

でもそれは全くの勘違いだったんだよ。

新潟の旅館に行った時に思い知らされた。

元の温泉の泉質が1番大事。

源泉かけ流しかどうかは2の次だってね。

 

これだけ毎日温泉入ってるけど、全く劣ってるとは感じなかったもんな。

恥ずかしかったなー、アレ。

顔面からヨガインフェルノが出そうになったもんな。

 

何でこんな循環ろ過式を採用している旅館があるのかと言うと、いくつか理由が挙げられる。

  • 温泉の湯量があまりない為、温泉ではなくお湯を足す必要がある
  • 源泉の温度が低く、気候の関係で適温温度にならない。
  • 風呂が小さくオーバーフローがあまりしない為、衛生を保つため
  • 温度の管理をし易くするため

等々。

 

宿側としては循環ろ過の方が有難いんだよね、手間かからないから。 

ただ中途半端な知識を持ってる頭デッカチな人は、循環ろ過式をバカにして嫌う傾向にある。

「まず経験したらどうなんだい坊や」と耳元で囁きたくなるよ本当に。  

 

人間そんな些細な違いが分かる程、能力発達してねーんだよ。

「温泉に入れば本物か偽者か、体の目覚め方で分かる!」と本を出してるくらいの人がだよ?

循環ろ過式の貸し切り風呂を「これは源泉かけ流しだ!」なんて言っちゃうしなぁ・・・。

「もっと肩の力抜いて、能書き垂れずに楽しめよ!」と耳元で囁きたくなるよ本当に。

 

まあシステム理解してると、流れ出てくるお湯触るだけで分かるんだけどもね。

『かけ流し循環ろ過式』の場合はだけど。

だけどやっぱり浸かった感触だけじゃ、全然分からんって。

 

問題です。

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理解したかな?

じゃあクイズを出そうか。

まずは簡単なところから。

 

Q1 源泉だけでは湯量が保てないので、お湯を足した。この場合はどの形式になる?

ちょっとイジワルな問題かもしれないな・・・。

答えは・・・。

 

 

 

『かけ流し』だ。

源泉かけ流しの定義って凄く厳しい。

泉質を損なわない範囲で、適温にする為に加水・加温する事はできるんだけど・・・。 

湯量を調整するための水増しはダメなんだよね。 

 

Q2 源泉をかけ流して、循環させている場合はどの形式になる?

コレ答えられたら、貴方は温泉使用に関する定義を100%理解している事になる。

答えは・・・。

 

 

 

どの形式にもならない。

まずオカシイもの、この問題。

『かけ流し』っていうのは、排水してリサイクルしないっていう意味だっただろう?

一体何を循環させると言うんだい?

 

まとめ 

確かに知っておいて損はないけど、得もしない知識だっただろう?

っていうか知らない方が良かったのかもしれない。

旅先で温泉自慢してくるオジサン・オバサンの話を、新鮮に聞けなくなってくるから。

「へー!そうなんですか!」「何言ってんだコイツ」になるから。 

 

でも、どういう泉質でどういう効能で、どういう仕組みでお湯が注がれてるのか。

知っておくとより一層、温泉の効果が体に染み込むと思うよ。

オレはお盆は勿論仕事だけど・・・。

お休みの人で旅行に出かける人は、今日のこの学習を思い出して温泉を楽しんでね!

では、よい休日を!

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