こんばんは。現世という人生ゲームのワースト1位を独走中の氷太です。
ゲームが趣味、もしくはかつては趣味だった方、思い出のゲームって何だろうか?
自分の人生に影響を及ぼす程、愛して止まない作品がきっとあるハズだ。
オレの場合は・・・そうだなぁ。
『DIGITAL DEVIL SAGA アバタール・チューナー』かな、やっぱ。
テーマが壮大過ぎて、言葉が出なくなるよ?
正直、物語開始直後は声優が棒過ぎて、「クソゲー掴まされた」と思ったんだけどさ。
ちゃんとそれには理由があるんだよなあ・・・。
むしろ上手だからこそ、意図的に『棒読み』を表現できたんだろうなあ。
勧善懲悪な世界観とか、もう結構お腹一杯なんだよね。
感情移入なんてできねーもん。
誰が正義で誰が悪かなんて、視点によって違うもんだろう?
何で主人公=正義みたいな世界観が当然のように漂ってんだよと、躊躇いを覚えてしまう。
そういう意味では本当にこのゲームは良く出来てたと思う。
世紀末な世界観。
人の残酷さ、温かさ、置かれている世界のルールの厳しさ、全てがシリアス。
何を失って何を得ようとするのか?
そういう覚悟と決意、そして葛藤が見事に表現されている。
ちなみにこの方は主人公以上に主人公してる、ゲイルさんだ。
あーカッケエエエエ!!ビクンビクン!!
加えて物語を彩る音楽も非常に良い。
特にラスボスのBGMはオレの中でもはや神格化されている。
Brahman
アトラスサウンドチーム
2011/07/06 ¥150
当時は周りに豪語してたんだよね。
「これを超えるゲームは、今世紀にはもう出てこないだろう・・・。」と。
速攻ワゴンで480円で売られてたんだが?
卒倒しそうになったよね。
だが何もゲームとはそんな名作ばかりではない。
大体の評価は「まあまあかな」に落ち着くだろう。
それだけ名作足り得るには、完璧さを求められるんだ。
「こりゃあ名作に違いない」
そう意気込んで購入したものの、見事にクソゲー掴まされた経験あるだろう?
1日でGEOやツタヤに売りに行った経験あるだろう?
正直に言ってごらん?
なんならそのゲーム、オッサンが当ててやろうか?
『転生學園幻蒼録』だろう?
魔人のパクリみたいな感情表現システム、訳わかめだったよな。
怒ると相手が喜んだり、無視すると「気合入ってるな」みたいになったり色々とオカシイ。
多岐に渡る反応が見れるというより、どれ選んでも同じなのでは?と思えてしまうほど底が浅い。
秀逸だったのはキャラデザだけ。
SRPGなので戦闘はイケなくもないが、何せキャラクターが電波さんのオールスターズ。
このレベルで続編出したその度胸だけは買ってやる。
もう1つ挙げさせて頂こうか。
『聖剣伝説4』だろう?
聖剣シリーズのアンチが作り出したのかと思った。
オレの中での伝説のクソゲーがコレ。
衝撃的なレビューがあったな。
「焚き火の着火剤として良かった」って。
星5の評価でコレだぞ?
どれだけセンセーショナルな内容だったか、未プレイでも伺えるだろう?
今までの聖剣シリーズが持ってた要素を無くす。
キングダムハーツをベースにしつつ、キングダムハーツの良さを取っ払う。
MONOとかいうクソ面白くないギミック取り入れる。
ステージクリアするとレベル1に戻って、RPGですらなくす。
そんなゲームだ。
先ほどからクソクソと単調になっているので、別の言い方で表現しよう。
ウンコ、マナで創られたウンコ。
だがここで一度、冷静になって自分のゲーム人生を振り返って貰えないだろうか?
クソゲーというカテゴリーの中で燻りつつも、輝きを放っている作品がないだろうか?
どこか惜しいクソゲーだからこそ、今でも胸に残り続けている存在を。
クソゲーなハズなのに、何か可能性を感じずにはいられない作品を。
今日こそはそんなモヤモヤを払拭したい。
そこで今日はオレの中で1歩間違えれば名作になっていたであろうクソゲーを紹介する。
それを踏まえた上で、1万文字超えしているこの記事をご覧頂きたい。
- オレの中での評価の仕方
- オレ的に1歩間違えれば名作になっていたと思うクソゲー
オレの中での評価の仕方
前提として
初めに言っておきたいのが
- バグだらけで進行不可能なゲーム
についてどう認定されるのかだ。
この要素の有無が、クソゲーの前提要素なのかと言うと答えはNOだ。
この手の作品はオレの中では
ゲームという土俵にも立てていないゲームもどき。
という定義としている。
つまりクソゲーと評価するのもおこがましいがオレの結論だ。
オレ的に1歩間違えれば名作になっていたと思うクソゲー
テイルズオブレジェンディア
マジでリメイクしてくれよナムコよ・・・。
最も名作になれる可能性が高いクソゲーだと思う。
先にどう考えても素晴らしい、揺るがない長所を語っていこう。
①音楽が素晴らしい
Tales of Legendia OST - Battle Artist (バトル・アーティスト)
通常戦闘曲でこのクオリティ。
深海にいるようなくぐもった音色が、一気に水面に飛び出ていくように変化する。
アナログスティックをグリグリしながら、詠唱してたのを思い出す。
オレの青春のBGMの1つだ。
このクオリティでOP曲ではなく、挿入歌。
もっと認知されて欲しい、認知してよ!!
間違いない。
やっぱりテイルズシリーズでNO.1の音楽だ。
キャラクタークエストが秀逸
ストーリーは2部構成になっていて、1部ではいかにもテイルズらしいお話。
特に面白くもない。
というかリバースが嫌いだった人には絶対に合わない。
2部からが本番だ。
2部では各キャラクターに焦点を当てて、掘り下げるような外伝のような話になっている。
これが屈指のクオリティ、どれも泣いてしまう内容なんだよなあ。
素晴らしすぎてどのキャラクターが1番だとか、そういう優劣を付けれない。
でもモーゼスの話が1番。
あれは動物好きにはクリティカルヒットなお話だわ。
武器が特徴的
オレはゲームではヒーラー、つまり魔法を唱えられるキャラを使用している。
魔法詠唱するキャラクターは、物理攻撃が基本的には貧弱。
特に今作は魔法キャラは物理攻撃の技を一切覚えない。
オレの心をくすぐる「たまには物理で殴りに行く」という選択肢は、一切皆無なのかと思いきや・・・。
攻撃武器がストローだの、壺だの、羽ペンだの非常に奇抜だ。
特にシャーリィの羽ペン。
鳥が出てきて、相手を攻撃する。
ある程度だが鳥が進む方向を操れるのは素晴らしい。
詠唱がかっこいい
声優さんが本当に良い仕事をしている。
テイルズシリーズには魔法がある。
今作では「ブレス系爪術」とかいう、ちょっと何を言ってるのか分からない設定だが魔法だ。
大体は中級以上の魔法には『詠唱』、つまり呪文を唱えるんだが・・・。
テイルズ屈指の鬼かっこ良さ。
全てを覆う残念な要素
①戦闘がクソ
もうね、褒められる部分が詠唱のカッコ良さ・声優さんの奮闘以外にない。
上記全ての良さを覆う程のクソっぷり。
まず魔法について触れようか、レジェンディアでは爪術と分類されているが以下魔法と呼称する。
下級魔法・中級魔法・上級魔法に別れるんだが・・・。
エフェクトが全て下級魔法レベルのチープさ。
もうコレ、擁護できないよ。
グランドダッシャーとか特にアウト。
ノーマ役の水橋かおりさんが、めっちゃ頑張って声当ててるのにさ。
工事現場かな?
と言いたくなるような出来なんだよ。
メテオスォームも、空から降ってくるファイアーボールでしかない。
そんで1番腹立つのが、魔法がマジで当たらない事。
ブリザードくらいじゃないか?
まともに機能する魔法って。
ファンタジア以前に作られた作品なのかな?
②同じダンジョンに強制的に潜らされる
設定上では仕方なかったのかもしれない。
島レベルの大きさを持つ『遺跡船』が舞台であるからだ。
あまりにもダンジョンを詰め込み過ぎると、世界観が確かに崩れるのかもしれない。
「どんだけあるんだよ・・・。」と。
だがプレイヤー側からしたら答えは1つだ。
こんだけしかないの?手抜き?
③エンカウントが高すぎる・敵が固い
最近のテイルズは、敵シンボルに接触するとエンカウント。
戦闘に突入する事になる。
だけどレジェンディアはその概念が無かった時代。
それはそれは敵と戦っていく事になる。
オレは結構メガテンでそういうの慣れてたつもりだったけど、レジェンディアは苦痛。
敵が硬い、硬すぎる。
オレはヒーラーを使用していくので、バフかけて回復時々攻撃といったスタイルなんだが・・・。
全力で攻撃していかないと戦闘が終わらない。
CPUが悪いわけじゃないんだよな。
敵のHPと、こちらの与ダメのバランスが悪過ぎる。
④敵種類・種族限定の我流奥義が訳わかめ
もう本当に分からなかった。
特に今作が最初で最後であろう主人公セネルの『投げ技』。
セネル以外のキャラの場合は、効果を活かしきる事はできないものの発動自体はするんだが・・・。
セネルさんの場合は話が違う。
種族・重さが関係しており、それにマッチした技を使わないと発動しない。
ねえ、コレ面白い?このシステム本当に面白いと思う?
一々セットし直さないと満足に使えないこのシステム、ストレスにならないの?
まあオレは別にさ、セネル使いじゃないので別に構わないんだが・・・。
強制的に主人公使わせるイベントは、マジでやめろ。
誰もが主人公使ってると思ったら大間違いだぞ。
オレが使いこなせるのはノーマちゃんだけなの!!
チアダンスとブーイングダンス係でいさせてよ!!
ちなみにオレの最終メンバーは
セネル・クロエ・モーゼス・ノーマ。
トラスティベル ショパンの夢
初めXbox360で出て、完全版がPS3で出てさ。
どっちも買ってどっちもやりこんだ。
パッケージにこう書かれているな?
「夢と現実の狭間で、ひとつの運命が動き出す」ってさ。
一体何が動き出したのか今だに分からない。
とりあえず良い所から紹介していこうか。
世界観が良い
タイトル通り、『ショパン』の夢の出来事が舞台となる。
音楽家らしくあらゆるところに音楽的要素が散りばめられており、おとぎ話のような世界観になっている。
グラフィックもコレまた美しいんだあ・・・。
ちょっと聖剣伝説っぽい感じがあるかもね。
戦闘が良い
FFとテイルズのシステムを組み込んだ感じかな。
1人1人に時間制限が設けられており、その時間内で移動・攻撃・アイテム使用などを行う事になる。
特にMPの概念はなく、技は使いたい放題なのだが・・・。
ここで『エコー』という面白いシステムが組み込まれている。
通常攻撃が超重要。
4・8・16・24・32と、当てた通常攻撃の回数に応じてエコーポイントが溜まっていく。
その回数に応じて放つ技の威力の倍率が高くなる。
特に24回と32回溜まった状態で技を発動すると、カットインと共に高倍率のダメージが叩き出せる。
この子の火力は頭1つ抜けてオカシイ。
そんでめっちゃ面白いのが、2週目限定要素。
敵が大幅に超強化される代わりに、こちらも技をPTメンバー内で連携する事ができるようになる。
だからエコーを24回・32回溜めた状態で技を放つと、1人2回計6個の技を一気に叩き込めるようになる。
この爽快感は抜群だ。
とはいえじゃあ全員で敵に密着して、通常攻撃でエコーを稼いでいくのがベストかというとそうでもない。
エコー稼ぎに向いてるキャラ・向かないキャラと、個性が活かされているのも面白いんだが・・・。
セットできる技は光系2つ・闇系2つ。
フィールドには光エリアと闇エリアがある。
自身の立っている場所によって、それぞれ該当する属性の技に自動的に切り替わる。
その為今の状況に合った技はどちらなのかを見極め、時にはポジション取りを行う必要も出てくる。
そしてセットしている技の範囲外に敵が居る場合は、技が連携できない。
そういう戦略性があるのも面白い。
全てを覆う残念な要素
男キャラが空気過ぎる
女性キャラクターが光り過ぎてるだけなのかもしれないが・・・。
正直言うと、ショパンを中心としたギャルゲーで良かったのでは?と思ってしまう。
それほどまでに男キャラには魅力も見せ場も一切ない。
存在価値を感じない。
これは戦闘でも同じ事が言える。
とにかく男キャラよりも女性キャラの方が、扱い易く強い。
2週目以降の周回要素でしか手に入らない武器で、やっと主人公が主人公できるゲームって何だよ。
ずっと主人公ベンチウォーマーでしたよ、オレの冒険では。
意味不明な舞台設定
この物語では『魔法』を使えるのは『病』にかかった者だけ。
との事なんだが・・・・。
どう考えても健常者の方が魔法らしい技なんだよなあ。
弓を上空に放ってPTメンバー回復させる、そんな芸当が物理で可能なんだろうか?
地中から射程無限の茨を召喚する技って、本当に魔法じゃないんでしょうか?
どんな攻撃も1回無効化するバリアって、魔法じゃないならどんな原理なんでしょうか?
分からない、凡人のオレには訳が分からないよ。
この設定、何の為に盛り込まれたんでしょうか?
キャラクターの技を考えた段階で、誰も違和感を抱かなかったんでしょうか?
オウコラ、夢の話だからって何してもいい訳じゃねーぞ。
意味不明な物語の終幕
このゲーム最大にして最高にクソな要素がココ。
打ち切り漫画のように、駆け足でEDを迎えていく。
突如発狂していきなり襲い掛かってくるラスボス、突如使命に目覚め崖から飛び降りるヒロイン、各キャラクターが説教じみた人生哲学をかましてくるED・・・。
誰もが思ったんじゃないだろうか?
「あ、電波過ぎて付いていけない」と。
完全版で明かされるんだろうな~と思ってた。
うん、見事に明かされなかったよね。
ポロポロッとよく見て行くと、伏線みたいなのは確かにあるんだけどさ・・・。
やっぱり電波だとしか思えない。
ショパンの夢の話が、ずっとループを重ねている話とかコレもう訳わかんねえ。
例えるならば『家なき子』見てたハズなのに、いきなり『カイジ』的展開になってる感じ。
『キューティブロンド』見てたハズなのに『ドントブリーズ』的エンディング迎えてる感じ。
「え?どこかオカシイ所ある?」と言わんばかりに自然に進んでいくところが非常にムカツク。
このゲームを通して、得たものって何だったんだろう。
失ったものしかないんじゃないだろうか。
このゲームの為にXbox360もしくはPS3購入した方、本当にご愁傷様でした。
オレの最終PTは
Xbox360の方はクラベス・ファルセット・マーチ
PS3の方がセレナーデ・ファルセット・マーチ
相変わらず男キャラはベンチ暖めてます。
ローグギャラクシー
オレが人生で、最も発売を心待ちにしてたのがこのゲーム。
宇宙・未開の地・冒険。
もう心が奪われて、何回ファミ通の小出しの情報を食いつくように見ていた事か。
キャッチコピーは「さぁ、震えるがいい。」
震える事なくEDを迎えてしまったんだが――。
まず良い所から紹介する。
秀逸な音楽
壮大なスペースオペラという謡い文句に、恥じる事のないクオリティ。
OP曲は鳥肌立つレベル、すんばらし過ぎる。
何回この曲聴きたい為にOPを見ただろうか・・・。
これで湧き立ってこない男子いるの?
THE THEME OF ROGUE GALAXY〜ローグギャラクシーのテーマ
西浦智仁
2006/01/25 ¥150
コレも好きだったわ。
SHADOW OF THE SUN〜クージェ砂漠
西浦智仁
2006/01/25 ¥150
ぐらいなんだよなあ・・・。
困った事に、本当にコレくらいしかない。
音楽以外の良い所ってあったっけ?
強いて言うなら・・・そうだなあ・・・。
雰囲気は素晴らしい(小並感
コピペみたいなダンジョンはそんなに苦痛じゃなかったかな。
メガテンの落とし穴とか暗闇で見えないのに比べたら、屁のカッパって感じ。
でも多分メガテンで飼い慣らされてなかったらどうなってたかな~。
どう落とし前付けるんじゃい!?
って感じになってたのかな?
全てを覆う残念な要素
物語の畳み方がクソ
宇宙に飛び立ち、いくつもの惑星を旅をする。
そういうロマン溢れる物語の広げ方は非常に秀逸だった。
だけどさ~、こんなにご都合主義な風呂敷の閉じ方は萎えるって。
宮部みゆき先生がこう仰っている。
え~、結論から申しますとこのゲーム。
わたしには不向きでした(怒)。
普通なら(泣)と書くべきところを(怒)とするのは、文字通り怒っちゃったからです。
システム上の文句もいろいろあります。でもそれはいいんです。好みの問題ですからね。わたしの腕も悪いんだろうし。
ただねぇ。
納得いかないんですよ、ストーリーに。
ふうん。星王ですか。ジェスターのおっかさんがその血をついでたんですか。
ンで? キサラはエデンの王女さま? 二人とも特別な「選ばれた」存在だったわけだ。
そンで、その二人が全部を解決するわけ?
まあ、いいですよ。そういう英雄譚は王道です。最初のムービーでも「英雄たちの物語である」と正直に自己申告してることですし。
しつこく、ただねぇ。
わたくし、まずジェスターのおっかさんが気に入らんのよ。
わたしは星王の血筋だから特別な存在で、他者にはない強大な力があり、だからわたしのやることはすべて衆生のためになり、必ず正しいのだから認められて当然だという考え方をしてしまう点では、ジェスターのおっかさんも「マザー」も同類です。以下こちらから 第237号
一言でまとめるとですね。
お前らの親も諸悪の根源の1つじゃねえか。
ってお話なんだな。
そしてその尻を拭くシナリオ。
言うならば、このゲームは宇宙を旅するトイレットペーパーの物語なんだよな。
オレはもう後半ストーリーに感情移入する事なくなっていったけどさ。
「何でこのラスボスと戦ってるんだろう?」
と思ったのは確か。
結局さ、それぞれに正義があってぶつかり合う話じゃないんだよね。
それどころか、どちらが悪でどちらが正義とも断定できない。
どっちにも正義を感じ取れないんだよな。
もう物語捨てて、ミニゲームであるインセクトロンの方にハマった人も多いんじゃなかろうか?
虫を収集して戦わせるだけなんだが、コレが非常に面白い。
本編をミニゲームにするべきだったのでは?
爽快感皆無のバトルシステム
アクションRPGの名に恥じないアクション性は確かにある。
だがどう考えてもベクトルがオカシイ。
まず初めにこのゲームは『ローグギャラクシー』であってマリオではない。
マリオをしたい人はマリオをプレイしている。
だがローグギャラクシーは残念ながら、マリオ的システムを搭載している。
ジャンプして敵を踏まなければ満足なダメージが与えられない敵が存在するのだ。
しかもジャンプは物理法則を無視しているようなジャンプ。
はっきり言って操作しづらい。
狙った所に着地できない。
監獄ステージでジャンプミスにより、最上階から最下層まで何回落ちた事だろう。
ボス戦でもこういうジャンプ強制ギミックがある為、ストレス感が半端ない。
ジャンプで敵の攻撃が回避できるのは、面白かった。
だが当たり判定がどう考えてもオカシイ。
明らかに敵の攻撃に被弾していないのに、「ウワアアアッ!」と吹っ飛ばされる。
大丈夫?知覚過敏か何か?
次に主人公『ジェスター』の存在が不可欠システムのウザさ。
ダメージを無効化するバリアを貼る敵が存在する。
ボスだけじゃない、ザコでもわんさかと存在している。
その為ジェスターを操作キャラとして選択していないプレイヤーは、ストレスが半端ない。
その都度、強制的にジェスターに操作を切り替える必要がある。
そしてバリアを壊せるだけしか能のない銃を装備し、バリアを破壊後装備を戻し、またキャラを変える。
ねえ、コレって面白い?
自分達でちゃんとこのゲームやってみた?
本当に面白いと思ったの?このシステム。
そういう特別な銃ってさ、誰でも使用できるようにすれば良かったんじゃないの?
手がないキャラとか居たの?
引き金引けない程、握力ないキャラとか居たの?
全員に作って、撃てるように合理化しとけやこのチンパンジー共が!!
空気のような必殺技
3人PTでの戦闘なんだけど、自分が操作していない残り2人のキャラは
「今この必殺技放とうか?」
のような提案をしてくるシステムを搭載している。
コレは非常に素晴らしい。
その場に合った提案してくれるわけではないのが惜しいが、それでも画期的なシステムだった。
だが問題は、必殺技のあまりの空気感だ。
通常攻撃無双なんだよな、このゲーム。
クソ見応えのないムービー付きの必殺技打つくらいなら、通常攻撃叩きこんだ方が遥かにダメージが稼げる。
特に後半になればなるほど、それが顕著になる。
そして必殺技のあまりにもくだらなさが、それに拍車をかける。
例えばヒロイン『キサラ』の、悪臭が漂う靴下を投げつけることで 敵全体を猛毒にするという技。
何コレ、どこの年齢層をターゲットにしてるの?
誰が楽しいと思うの?
とにかく子供騙し感が半端ない必殺技のオンパレードだ。
後半になればなるほどその提案が我慢ならないくらいにウザくなってくる。
「お前ら喋るな」っていう作戦を立てたいくらいだ。
アイテム使用の提案ですらも、ウザくなる。
勝手に使えや!!
主人公・ヒロインの声が酷すぎる
主人公ジェスター役は玉木宏。
ヒロインのキサラ役は上戸彩。
声質自体は確かに合ってはいるんじゃないかと思われる。
特に玉木宏。
玉木宏を通して聞くと全く思わなかったのだが、確かに勇敢な少年役にピッタリな個性的な声質だ。
だが問題は演技力だよ演技力。
声のお仕事は声優さんにお任せしろよ!
ジェスターの「うわあああああっ!!」とかガチで酷いよ。
どれくらいの酷さかと言うと、今この記事読んでる貴様。
コレを読み上げてみろ。
「UWAAAAAAAA」
エクセレント、コレで君もジェスターだ。
もう1回言うけど、声質自体は悪くない。
賛否両論のシームレス
読み込み要らずな、凄く画期的でストレスフリーなシステム。
のハズなんだが・・・。
惑星を移動する途中に、次の惑星の読み込みを一気に行う事になる。
ここにかかる時間がおよそ5分程だろうか。
初めこそは目新しく、戦艦の中をウロウロしても飽きないだろう。
だがすぐにトイレ休憩時間になるだろう。
ウンコして戻ってきてもロード中。
「まだなの!?何やってんの!?」
とイラつく。
その上完全にロードがなくなるかと思えばそうでもない。
イベントがあれば勿論ローディングは始まる。
いやそこも読み込んでおけや!!
クロックタワー3
ホラーゲームに入るのかな、クロックタワーは。
主人公は無力な女の子。
敵はシザーマンという、狂気的な子供。
罠を仕掛けたり隠れたりして、何とかやり過ごしながら物語を紐解いていくゲーム。
いや~怖かったよね。
エレベーターで押す階数違うだけで、エンディング全然違って来たりするしね。
そういう意味では周回する意味を見出せるゲームだった。
なのにこの3はどうしてこうなった?
まずは良い点から。
ホラー要素が強化されている
まず登場する敵がめちゃめちゃ怖い。
ハンマー男・硫酸男。
いや~ここで無心に居られる人間いるのかな?と思える程怖いよ。
俺的に硫酸男は、今までしてきたホラゲの中でも1番怖いと思う。
グロいので閲覧には注意してくれたまえ。
心臓弱い人は絶対に見るんじゃないぞ!!
・・・以上だ。
全てを覆う残念な要素
恐怖の頂点がすぐ終わりを迎える
ぶっちゃけ主人公『アリッサ』は無力な女の子ではない。
むしろその逆、グウ有能なキャラクター。
今までのシリーズでは一部を除き、能動的に攻撃を仕掛ける手段を持たなかった。
それが今作では『聖水』というアイテムを使用し、ガンガン攻撃できる。
不穏なBGMが流れると同時に、背中に「ツー・・・」と汗が滴り落ちる事がない。
むしろ、むしろだ。
来いよ!オウコラ来いよ!!
という状態になってしまう。
ホラー要素どこ行った?
とはいえやはり、ハンマー男と硫酸男のムービーのインパクトが凄まじすぎてそこまでは怖さを感じる。
だがその後出てくる敵キャラは、明らかに『ネタ』に特化したとしか思えない出来だ。
アレだ、アレにノリが似てる。
ポケモンのロケット団。
見た目は確かに怖い。
だがしかしベラベラベラベラ、まー喋る喋る。
前半が恐怖のピーク、後半はギャグとしか思えない出来栄え。
それがクロックタワー3。
そして極めつけなのはコレだ。
パニック状態にならない限り、攻撃を受けてもお亡くなりにならないアリッサさんの異常なタフネス。
もう訳が分からない。
逆にハンマーで殴られてもピンピンしているオメーの方が怖えーんだが?
今までになかったタイマンバトルシステム
アリッサさん、弓で戦う魔法少女に変身する。
そして各チャプターのボスを撃破する事によって、次のお話へ進んでいく。
コレがまたチープな出来栄えなんだよなあ。
やる事と言ったら、敵の攻撃を回避。
隙をついて溜め攻撃をお見舞い。
コレだけで終わる。
もはやホラーゲームの前に、何のジャンルのゲームなのか分からなくなってくる。
こんな気持ちになったの『ツインゴッデス』以来だよ。
エンディングがマルチじゃない
コレなんだよなあ・・・。
基本的にアリッサが絶対に生き残るように、システム自体に守られてる感じがする。
そりゃ1つしかないよな、とも思えてしまう程だ。
要するに1周するだけで、どう考えてもお腹一杯になるゲームなんだよな。
というかもう硫酸男倒した時点で答え出ると思う。
バイバイ、オレの大好きだったクロックタワーって。
まとめ
クソゲーがどうクソゲーなのかを解説する記事になってしまったが、そうじゃないんだ。
どれもね、少し変えるだけで劇的に評価が変わるような内容なんだよな。
惜しい、本当に惜しいなあ。
でもだからこそ後世に名を残してるのも事実。
どっち方が製作者冥利に尽きるんだろうね。
名作として愛されるのか、クソゲーとして愛されるのか・・・・。
どう考えても名作として愛される方だわな。