こんばんは、愛しさと切なさと心強さwith氷太です。
毎日毎日、馬車馬のように働かされる社畜にとって唯一のオアシスである『給料日』。
「あー、今月コレ買おうかな、アレ買おうかな」
と想像を膨らませ、弾けさせる事なくせっせと貯金しているのはオレだけじゃないだろう。
でも待ってくれ。
その給料ってちゃんと合ってるのかい?
きちんとタイムカードから算出した数字と照らし合わせて、自分で計算してる?
*今回あまり時間が取れず、事件の発端しか書けておりません!ご理解宜しくオナシャスです!すいません。
タイムカード偽装事件~プロローグ~
オレは今まで1度もタイムカードと給与明細を見返した事はなかった。
する必要なんかないと思ってた。
だって悲しくなるだけだもん。
残業代なんて一切出てないし。
手取りを時間給で割ると悲惨だもん。
訓練された社畜だって強制的に実感させられるもん。
社会の底を這うRPG、誰とも響き合わないRPG。
テイルズオブザ底辺かっつーの。
わたし、頑張ったよね?
もう、ゲームオーバーしていいよね?
だってまさかブラック企業とはいえ・・・だよ?
会社がタイムカードの不正を長年に渡り、行ってきた事が発覚するなんて思わねーじゃん?
たとえこんな会社であったとしてもさ。
とあるアルバイトの子をきっかけに、事態が大きく揺れ動いていく事になる。
事件の始まり
今年の1/19日の事だ。
俺が出勤した時点で、1人のアルバイト(以下N君とする)が「給料が合わない」と女将と話しているのが聞こえて来た。
N君の言う「合わない給料」というのは11/16~12/15で締められて、12/25に支払われた給料の事だ。
その時点では俺は「・・・なんで約1ヶ月も過ぎた時点で言ってるんだよ。」と思っていた。
N君は振込み式ではなく手渡しだった為、明細に記載されている給料と給料袋に実際に入っていた金額が違うと主張するには、あまりにも遅すぎるからだ。
ところがN君の主張はそうじゃなかったようだ。
話し合いが終わり、 N君が帰ったのを見計らって女将が俺に話しかけてきた。
「氷太君このタイムカード、計算してくれる?」
と山々言いたかった。
だが女将はホルモンバランスが狂っているご様子。
渋々と快く引き受けた。
「ちなみに知ってると思うけど、うちは15分単位での計算だから。」
そう女将に言われ、ややこしい計算をする事になった。
例えば次のようにタイムカードが打たれているとする。
7:04 11:58 16:32 21:52
これを15分単位に変換すると以下のようになる。
7:15 11:45 16:45 21:45
*ブコメ見て、説明が不十分のようだったので追記
この会社では15分単位での計算とは、出勤時繰上げ・退勤時繰り下げというシステムが含まれます。
なのでこの場合だと
午前出勤時11分・午前退勤時13分・午後出勤時13分・午後退勤時7分、この日だけで計44分労働者が損してます。
コレ、ダメなんだよなぁ本当は・・・。
まあこの会社の敷いているルールはこういうルールなので、それに従うしかない。
この日の実働を数値化すると午前は4時間半だから4.5、午後は5時間だから5.0。
数値にすると計9.5だ。
そして残業代は出さないというシステムの為、単純にこの数値に時給を掛ければいいという事になる。
それにしてもこうやって改めて15分単位での給料計算をすると、切り捨てられる実働時間がかなり多くてビックリした。
これを1ヶ月単位で考えると、諭吉さん1枚くらい変わってくるんではなかろうか・・。
ちなみにこの会社の採用しているタイムレコーダーでは、裏面の1番下にあらゆる項目の総計が自動で記入されるようになっている。
とは言ってもそれを設定した社長のオツムが足りなかったのか、総勤務時間しか表示される事はない。
この総計を労働者側が見る事は基本的にはないので、自分でメモでもして計算するしかない。
母体となるタイムレコーダーで締めた時に、初めて印字される物なのだ。
「単純な足し算もできねーのかこのチンパンジー共は・・・」
と思いつつ計算する。
実働時間と総計が1時間確かに合わない。
心の中で2人にメンゴ☆と謝った。
何故タイムカードが合わないのか、原因を探る
この原因はどこにあるのか・・・?
女将は「誤作動を起こしているんだろうか?」とオレに聞いてきた。
そこはまずはっきりと否定させて貰った。
コンピューターは正確、計算を間違うはずはない。
ドラマBOSS2に出演している成海璃子ばりに、そうカッコよく言い放った。
もし間違っているのなら、それは使用している人間が間違っているはずだと。
次に女将は「昼食を受けた日の労働時間が、もしかして内部設定か何かでおかしくなっているんだろうか?」と問いをかけてきた。
・・・。
・・・ちょっと何言ってるのか分かんない。
確かにこの月の勤務には、普段あまり受け付けることのない「昼食」というものを受け付けていた。
通常12時で一旦勤務が終了するのだが、昼食の配膳・後片づけで14時過ぎになる日が1日だけあったのだ。
だがタイムカードとは始業・就業の度に打刻するもの。
そしてその勤務の証明・その差分を計算し支払うべき給料を算出する為の材料となるもののハズ。
だがその時の俺は、まさかタイムカードに小細工が仕掛けられているとは疑いもしなかった。
何が原因で今回の状況に陥ってるのか全く想像もできなかった。
まさかタイムレコーダーに小細工が仕掛けられているとは思いもしなかった。
・・・内部設定?
なぜそんなものをする必要がある?
仮に設定しているなら、この反映されていない空白の時間とどんな関係があるのか?
発覚したのはそれからすぐの事だった。
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