こんばんは、もうすぐ丸2日風呂に入ってない状態になる氷太です。
最近地震が多いですねー、ウン。
長野県での被害が連日ニュースで報道されている。
オレの住んでいる地域は震源地からかなり離れてはいるんだけど、1日に1・2回の揺れを体感している。
こういう時、お客さんから地震に関する問い合わせが非常に多くなる。
「そちら、地震は大丈夫ですか?」と。
地震のニュースを見たお客さんの心理
お客さんが求めているのは「安心と安全」。
それに応えるのは勿論、仕事の内なんだけど災害に関しては話が違ってくる。
今日問い合わせでこんな事があった。
「地震の影響はないのかしら?どうなの?」
「幸いこちらに今現状では被害はございません」
「じゃあアタシ達の泊まる日は大丈夫よね?何も起こらないわよね?どうなの?」
「申し訳ございません、今の所は・・・としかこちらも申し上げる事はできません」
「あのね、今回の旅行は年に一度集まれるかどうか分からない家族が集まる大事な旅行なの。アタシは大丈夫かそうじゃないかを聞いてるんだけど・・・どうなの!?」
・・・ちょっと待って。
お前はどうなのオバサンか。
オレが地震を起こしている訳じゃないんだが・・・。
仮にオレが地震を起こしているのなら
「分かりました、地震は止めましょう。でも・・・今回だけですよ☆」
と小粋にウインクでもカマすんですが・・・。
あ、電話だから無意味か。ただ気持ち悪いだけか。
大概はもうこの時点で退いてくれるお客さんが大半。
「そうよね~、分からないわよね。もうちょっと様子見てみるわね」って。
だがこのお客さんは退く事を知らない勇敢な女戦士のようだ。
個人的には嫌いじゃない。
「申し訳ございません、自然現象の事ですから・・・。」
「どうして分からないの?貴方ご自身がお住まいの土地の事ですよ?」
・・・ちょっと待って。
貴様は特殊能力者か何かか?
あれか?『ラブリーゴーストライター』か?
地震に対して人間が持ち合わせている技術の精度って、そんなに高くねーぞ?
積雪の情報や紅葉の情報の問い合わせとは訳が違う。
例年なら~なんて返答は意味もないし、許されない。
あ・・・コレは各スタッフに分かるように情報を共有しておいた方が良いな。
そう思い立ち、着信履歴から過去に来館してくれた履歴があるかどうか、顧客情報を開いてみた。
どうやら過去2回程、利用してくれたお客さんらしい。
20代後半から30代と思われる声質だったので、若い女性なんだろうな~と思いきや。
古風なお名前だった。
不覚にも少し萌えてしまった。
ちょっと好感度が上がった。
地震のニュースを見た時のオレの心理
穏やかな1日を、思い出になる1日を過ごしたい。
その気持ちは無論オレも重々承知している。
その気持ちに応えたいという気持ちは勿論オレにもある。
精一杯の事はするよ。
でも申し訳ないんだけど、どうしたって限界ってものがある。
「未来を予知して伝える」なんて、どんな人間にだってできない。
未来の事を『断定』する事はどんな人間にだってできない。
物事のリスクの有無を相手に委ねる事は最も簡単で楽だけど、自分で判断しなければならない時だってある。
何事の行動にも、覚悟は自分自身でしておかなければならない。
・・・あれ?ちょっとこれクラピカっぽくない?
そう考えたら電話のオネーさんを無性にオークションに連れて行ってあげたくなった。
川のほとりにいる蛍達の光の瞬きを見せてあげたくなってしまった。
まとめ
こちらも無責任な発言はできない。
「地震が起きた事を想定した訓練は積んでおりますが、地震が起きるかどうか、明日・明後日何が起こるのか私には分かりません。」
を何回も繰り返してもラチがあかなかったので
「少しでも危機を感じ取られているようであれば、心からご旅行をお楽しみになる事は困難かと思われますので、キャンセルされる事も一考された方が宜しいかと思います。」
と伝え、電話を終えました。
明日・・・いや一時間後だってどうなっているかも分からないのに「絶対に大丈夫です!だから来て下さい!」なんて言ってあげる事はできない。
これがオレのシュタインズゲートの選択だよ。
正しかったのか分かりませんが・・・。