もう勝負ついてるから。

~次世代系無職マガジン~

職場にヤミ金から電話がかかってきた。

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ある日の昼過ぎくらいの話です。

「さ~ってと。今日はどういう風に仕事している振りをしてノラリクラリとやり過ごそうかな」

なんてクズ社員の鑑みたいな思考をしながら、いつものように出勤したんです。

そうしたら女将が真っ青な顔して「ヤ・・・ヤミ金から電話かかってきた!!」

なんて言うんです。

 

ふぅ・・・やれやれ。

・・・この会社もとうとうそこまで落ちたか。

と正直思いましたよね。

そんな馬鹿な・・・!!なんて微塵も思いませんでした。

残業代は払わないわ、また記事にしますけどタイムカードは操作するわ、労働法に真正面から啖呵を切っていく日本を代表するレジスタンスですからね。

何があっても驚かない。

この女将はさしずめダークサイドに落ちたマミヤですよ。

あ、北斗の拳のね。

この会社なら何もおかしくねぇな・・・なんて思っていたらどうやら違うらしい。

プロローグ~ヤミ金ロワイヤル仕立て~

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まずオレが聞いたのは誰宛てなのかではなく、なぜヤミ金と断定しているのかという事。

別に法に則って催促の電話をしてくるのは、何も問題はない訳ですし。

ちなみに予め言っておくとこの女将は悪い癖があってですね。

自分が思い描いた推測を、現実のものとしてしまう具現化系能力者な素養があるんですよね。

何の根拠もない自分の妄想を事実に置き換えてしまう癖があるんです。

その上、痛い部分も持ち合わせております。

この有名なコピペ、コイツが書いたんじゃねえかなって思えるくらいです。

雨ってゅうのゎ。。

9割以上が水分。。。

そしてきゅうりも、9割以上が水分。。。

そぅ。。これゎもぅ。。。

雨=きゅうりってゅうコト。。。

空から降る一億のきゅうり。。。

もぅマヂ無理。。。

浅漬けにしょ。。。。

理解不能です、本当にありがとうございました。

もはやチートです、常時エンペラータイムみたいなもんです。

なので初めは鼻息だけで「フ~ンス・・・」と返事をしながら聞いてたんですよ。

消費者金融が金を返さないアホ従業員への催促の為に会社に電話をしたものの、ズレた返答ばかりしている女将に対して多少声を荒げてしまったんだろうと。

それできっとヤミ金だと断定しちゃったんだろうなぁ~なんて思ってたんですよね。

だってそもそもですね、車で50分運転しないとコンビニがないこのド田舎のどこに金貸してくれるヤミ金さんがいるんだよって話なんですよ。

また壮大な妄想しちゃってんな~って鼻で笑ってたんですよね。

そうしたらまさかの一言が返ってくる。

「だって!本人が言ってたもん!!」

 

・・・・。

 

 

・・・・あんだって?

 

 

ちょっと待ってくれ、どこの世界に自分はヤミ金だと名乗るおバカさんがいるって言うんだい?

なんで自ら「私共のやっている事は不法行為です」なんてアピールしちゃう奴が居るんだよ。

あ~、きっついなぁ・・・。

あ~、頭と片腹がキリキリと痛い。

もう「仮病なので帰らせてください」って言ってしまおうか。

「ほら、聞いてみて!!」

とあんまり催促してくるもんだから、面倒ですが録音された内容を集中して聞いてみる事にしました。

 

「こっちはヤミ金だぞゴラァッ!!」

 

ほげええええええっ!!
マジやんかいさどやさッ!!
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そして従業員の○○を出せ!と言っているヤミ金さん。

勢いは買うが、どうにも雑なのは気のせいか?

マニュアルでもあんのかな?

非常に違和感がある。

とても演技臭いんですよ。

 

 

今後の対応を話し合う 

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「どうしたらいいんだろう・・・」

と呟き、考えている女将。

俺達従業員の待遇もそれくらい真面目に考えて貰えないもんですかねぇ・・・。

とはいえそもそも、この話を隠さずにオレに話してきた事にここでピンとくる。

オレ、実は大学では法学部だったんですよ。

だから多少、ほんの多少ですが普通の人よりは法的知識がある訳です。

暗にオレに何かアイデアを出せよと言っている訳ですね。

ただね~、今回の件に関しては法的知識云々を抜きにしてもちょっと頭絞れば分かると思うんですよね。

だって別に会社は債務者じゃない訳ですし。

借金をしているのはあくまでその従業員。

会社がヤミ金の電話をその従業員に取り次ぐ必要もない訳ですよ。

「・・・無視してればいいと思いますが。」

そう伝えると、安堵したのかよもぎ饅頭を食い始める女将。

はえーよ!変わり身がはえーよ!!

 

そこで電話が鳴る。

「またヤミ金かも・・・。」

どうやら何度か電話がかかって来ていたらしいです。

女将よりは自分の方が適任だろうと電話を取るとその従業員からでした。

「あ、もひもひ?何か電話してくれまひた?」

 

・・・オメーよぉ。

「もひもひ」はねーだろ・・・。

会社の電話によ、食いもん食いながら電話してくんじゃねーよ!!

遠慮しがちに「ポリッ・・・」って音立ててんじゃねーよ!

ほんともうヤダ・・・。

ヤダヤダヤダよぉおおおおこんな会社!! 

どういった経緯でこんな事になってるのか、その説明して貰うために女将はその従業員に電話をしていたようです。

ちなみにこの従業員、仕事っぷりはポンコツですがどう考えても借金とは縁がない人間なんで、オレもどういう経緯でヤミ金云々になったのか気になっていました。

とりあえず開店準備が押しているので、女将とその従業員のやりとりは聞かず仕事に取りかかる事にしました。

 

事務所に戻ると・・・。

女将が何とも言えない顔面で、何とも言えない電話応対をしています。

その様子を見ていて、横澤夏子に似てるな~とぼんやり思いました。

女将はオレの姿を確認すると、電話機のスピーカーボタンを押す。

「○○に金払えってちゃんと言ったのかよ!?」

「使えねー女だなテメーは!!」

「借りた金は返すって事も知らねーのかよババァ!!」

 

コイツァ中々ヒデェ事言いやがるぜ・・・!!

と思いつつ、心の中で小さくガッツポーズをする俺。

普段悪政の限りを尽くしている報いだ!

これが虐げられし者達の痛みだ!

イケイケ!がんばれヤミ金屋!!

その調子でこの会社のコンプライアンスに関しても突っ込んでくれ!!

「10年以上車検切れている車を従業員に使わせてんじゃねーよ!!」と怒ってくれ!!

だが願い叶わず、電話は切れた。

そして横澤夏子のような表情を浮かべたまま、今回の事のあらましを教えてくれた。

 

この事件の経緯

どうやら従業員の息子がヤミ金から借りてしまったらしく、勝手に親の名前も記入してしまった事が原因でした。

そしてヤミ金からの電話が会社にあった事を知り、「今から警察に行ってくる」と。

「これから○○さんはどうするべきなの?」

と問われましたが、現段階では刑事事件にはならなさそうなので警察ができる事は今の所何もない。

ただ今回の場合、○○さん本人が自らの意思によって、保証人なり連帯保証人なりの契約を結んだ訳ではないので無効。

そしてそもそも言葉通り相手がヤミ金で違法な利息を設けているのであれば、金銭の貸し借りの契約自体無効。

○○さんどころか、息子さんにも債務(お金の返済)は発生しません。

あ、相手が違法な金貸しなら元金すら返さなくていいって知ってました?

まあ後が絶対怖いですけどね。

「相手が相手なので出るとこ出なきゃいけないかもしれないし、少なくとも元金は返さないと引き下がらないのではないか」と伝えました。

弁護士さんなら他に何か策を思いついて、上手く交渉できるのかもしれませんが・・・。

実際に法を駆使した事もない上に、付け焼刃レベルのオレの知識ではコレが限界。

 

エピローグ~頭のオカシイ女将を添えて~

しばらくしてから女将がポツポツと語り出しました。

「ヤミ金って犯罪行為でしょう?そういう所で働いている子達って何だか可哀想だなぁ・・・。」

 

・・・・。

 

・・・・あんだって?

 

「そういう所で働いている子達って罪悪感でストレス溜まったりしないんだろうか?そういうお金で食べるご飯って美味しいんだろうか?」

 

え?何?何のアニメのセリフ?

 

この人は一体何を仰ってるんでしょうか。

オメーが普段従業員にしている事も不法行為じゃねーかよ。

普段の自分達の行動は正当性のあるもんだと、よくもまあ思い込めるもんだ。

よく自分の事棚に上げられたもんだなオイ。

普段生きてて「今日も従業員への罪悪感でご飯がマズいなー」なんて思った事ねーだろ?

搾取した金で家族で海外旅行なんか行ったりして、ストレス溜まってねーだろ?

 

もぅマヂ無理。。。

モンブラン食べょ。。。。

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